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2007.11.09[金] ごみは燃やせ/立石勝規



ちょっと、僕読みきれてないんで、
オンライン書店bk1にあった、素晴らしいレヴューを一時、載せます。




単純なタイトルだと思ったが、意味することはもう少し複雑
安之助
2003/05/28 18:31:00
 これから夏場に向かって、清涼飲料の自販機はありがたい。だが、いつからかドリンクの容器が缶ではなく、ペットボトルの占めている比率が高いようになったのに気付く。確かにペットボトルはキャップがあるから、一度に飲まなくていいので、便利だ。では、自販機で購入したそれを飲み終わったときに、皆はどう処理するのだろう。そして、自販機設置業者は−。かねがね私はゴミ問題について、漠然ではあるが、どこか違うのではと感じていた。それに本書がひとつの答を提示してくれた。

 「リサイクル」−「資源を大切に」という建前から、反対しにくいムードだ。しかし、ペットボトルのリサイクルは、現状でそんなによいことなのだろうか。これが古紙やガラス瓶、缶だったら既にある程度の市場が形成されているから、採算面でリサイクルは歓迎だ。けれどもペットボトルの場合は、“かけ声”としての容器包装リサイクル法があるだけで、実際の運用は地方自治体任せ。例えば私の住んでいるところでは、いわゆる「東京ルール」があって、コンビニが集積所代わりになっているが、他府県では違うようだ。 
 それに、集積所から処理場へのトラックでの運搬は、かさばるばかりで空気を運ぶようなもの。それなのに「多大のガソリンが使われる。さらにトラックは二酸化炭素を撒き散らし、環境を汚染する」。処理場では、洗浄に大量の水が必要だが、その汚水処理も必要になる。異物の混入チェックに人手がいる。それなら燃やすほうが環境コストでも、経済コストでもプラスになるのではないか。ちなみに、専門家の試算によると、1リットル用ペットボトルのリサイクルに要する費用は27円、対して焼却なら2円だという。
 ペットボトルの成分は、ほぼ100%石油だから「燃料としては、かっこうの材料」である。そして「塩素が含まれていないから、燃焼させても、ダイオキシンも発生する心配はない」。ならば、発想を変えてリサイクルはリサイクルでも「熱回収(サーマルリサイクル)」でもいいんじゃないか。少なくとも、選択肢に入れてもいいのでは、というのが著者の主張だ。

 もっとも、この方策はあくまでも過渡期のものである。現状の“リサイクル”は欠陥があるので推奨しているだけで、リサイクル体制が整えば、また話は別だ。それなのに、官僚の悪評高い縦割り行政が邪魔をする。総括と調整は厚生労働省、いわゆる家庭ゴミは経済産業省、建築廃棄物は国土交通省、家畜の糞尿は農林水産省、家庭ゴミでも酒類の瓶や缶は酒税がからむので国税庁までもがしゃしゃり出てくる。環境省は環境汚染の発生があれば、当然乗り出す。これでは、統一したゴミ政策はできない。著者は「官僚こそ日本社会の“ごみ”」、そう結論づけている。
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2007.11.09[金] 雨宮処凛の「オールニートニッポン」/雨宮処凛




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